レアル・ソシエダvsビルバオ ラ・リーガ 第8節

2023-2024
写真:@realsociedad

9月30日(現地時間)にラ・リーガ第8節レアル・ソシエダvsビルバオの今季初のバスク・ダービーが行われた。

会場はレアル・ソシエダのホームスタジアムのレアレ・アレーナで開催。この夜のレアレ・アレーナには歴代2位となる3万8229人の大観衆が詰めかけた。

スターティングメンバ―

レアル・ソシエダ

・GK
アレックス・レミロ

・DF
キーラン・ティアニー(25分:アイヘン・ムニョス)
ロビン・ル・ノルマン(62分:ジョン・パチェコ)
イゴール・スベルディア
アマリ・トラオレ

・MF
アンデル・バレネチェア(62分:ミケル・オヤルサバル)
マルティン・スビメンディ
ミケル・メリーノ(81分:ベニャト・トゥリエンテス)
久保建英

・FW
ウマル・サディク(62分:アンドレ・シルバ)
ブライス・メンデス

・監督
イマノル・アルグアシル

ビルバオ

・GK
ウナイ・シモン

・DF
ユーリ・ベルチチェ
ダニエル・ビビアン(75分:アイトール・パレデス)
イェライ・アルバレス
オスカル・デ・マルコス

・MF
アンデル・エレーラ(72分:ベニャ・プラドス)
ダニ・ガルシア
イケル・ムニアイン(72分:ラウール・ガルシア)

・FW
ニコ・ウィリアムズ(63分:ジョン・パチェコ)
ゴルカ・グルセタ(46分:アシエル・ビジャリブレ)
イニャキ・ウィリアムズ

・監督
エルネスト・バルベルデ

試合結果

 試合は立ち上がりからダービーらしい緊迫した展開。お互いに局面のバトルが目立つなか、久保はなかなかフリーでボールを持てる機会は少なかったが、スルーパスやセットプレーのキッカーで存在感を発揮していた。一方、ビルバオもイニャキ・ウイリアムズ、ニコ・ウイリアムズの両ウイングを中心に迫力ある攻撃を繰り広げる。

 25分にフィジカル面にずっと問題を抱えていたティアニーが負傷交代でアイヘン・ムニョスと交代する、その次のチャンスでレアル・ソシエダードがリードを奪う。

 30分、レアル・ソシエダがセットプレーから試合を動かす。敵陣左サイドで獲得したFKをブライス・メンデスがゴール前に蹴り込むと、クリアの跳ね返りに反応したのはロビン・ル・ノルマン。ストライカー顔負けのボレーシュートをネットに突き刺し、先制に成功。

 さらに48分、今度は好調の続く久保が結果を出す。ロビン・ル・ノルマンからのロングフィードを左サイドに開いたミケル・メリーノがヘディングでフリックし、ブライス・メンデスがドリブルで突破。グラウンダーでのクロスを送り、中央でウマル・サディクがスルーすると、ファーサイドから飛び込んだ久保が左足で押し込んだ。ウナイ・シモンが守るゴールのニアポスト脇を撃ち抜く鮮やかな一発。ゴール直後、お尻を突き上げるようなパフォーマンスを見せた。

 また久保は第6節ヘタフェ戦に続く出場2試合連続の得点、バスク・ダービーにおける2年連続ゴール、そして、今季5ゴール目。得点ランキングでは6ゴールを決めているレアル・マドリーのジュード・ベリンガムに続く2位タイにつけ、バルセロナのロベルト・レバンドフスキ、アトレティコ・マドリードのアルバロ・モラタと並ぶ。

 なおも勢いに乗るソシエダは66分、相手のロングボールをアマル・トラオレが力強いヘディングで弾き返し、これをマルティン・スビメンディが拾うと、最終ライン裏にスルーパスを配球。抜け出した途中出場の背番号10は、ミケル・オヤルサバルがGKをかわして冷静に沈め、3 – 0。

 その後はビルバオの攻勢を受ける時間帯もあったが、アレックス・レミロのスーパーセーブなどで難を逃れたソシエダ。ソシエダは、クリーンシートのままタイムアップを迎え、バスクダービーで3-0の完勝を収めた。一方のアスレティック・ビルバオは開幕戦以来となる今季2敗目。

 試合のMVPオブ・ザ・マッチにはフル出場した久保が選ばれ、今季5度目の受賞となった。

レアル・ソシエダスコアビルバオ
30分
ロビン・ル・ノルマン
1 – 0
48分
久保建英
2 – 0
66分
ミケル・オヤルサバル
3 – 0

久保建英のコメント

 モビスターTVに対し「僕たちはいいプレーができているし、みんなもそれを分かっていると思う」「ハードワークが伴わなければ、このリーグではどこにも勝てない」

イマノル・アルグアシル監督のコメント

 イマノル・アルグアシル監督は試合後の会見で「チャンスを8回作っても決めなければ何の意味もない。重要なのは決定機を生み出し、それを正確に行うことだ。そして今日、我々はとても良かった。相手よりも多くのチャンスを作り、それをものにしたからだ。我々は得点するのに十分なチャンスを作れたし、精度が高かった。3-0という結果は妥当だったと思う」

久保のゴールパフォーマンス

 米国では、女子サッカーリーグ(NWSL)のカンザスシティ・カレントに所属するロオ・ラボンタが過去に同様のセレブレーションを見せたこともあって、スペインのラジオ局”COPE”は
「久保の珍パフォーマンスを見てみよう」
「久保はレアル・ソシエダのリーダーとなり、リーガ・エスパニョーラ開幕から8試合で5ゴールと最高のレベルの活躍を見せている。ウナイ・シモン相手にゴールを決めるやいなや、EA FC 24として知られ、何百万人ものユーザーがオンライン対戦でゴールを決めた際に使用する最も有名なセレブレーションの1つを披露した。久保は怪我をしているかのように片足を引きずり、それからお尻を振りながら小さくダンスした」

 現地メディア”M+ LALIGA TV”のインタビューに答えた久保は、「アリツ・エルストンドと約束したんだ。エルストンドにささげるために踊った。もう2回も踊ったよ」「ゴールは多ければ多いほどいいでしょ?もしかすると、素晴らしいゴールを決めたロビン・ル・ノルマンやミケル・オヤルサバルが新聞の一面を飾るかもしれない。ただ、僕がチームの力になったことは明らかだし、とてもうれしい」

 

ハイライト

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