アーセナルvsマンチェスター・シティ プレミアリーグ 第8節

2023-2024
写真:@arsenal

 プレミアリーグ第8節がアーセナルvsマンチェスター・シティが10月8日(現地時間)にエミレーツ・スタジアムで行われた。

 昨季は240日以上プレミアリーグで首位に立ちながらも、直接対決の連敗もあってマンチェスター・Cに優勝を譲ったアーセナル。今夏に大型補強を敢行し、開幕から5勝2分け無敗と好調を維持している。

 マンチェスター・シティとは、今季、すでにリーグ開幕前のコミュニティ・シールドで対戦しており、その際はPK戦の末に勝利を収めていた。しかし、直近のプレミアリーグでの対戦データは非常に厳しいものとなっている。アーセナルは現在、プレミアリーグにおけるマンチェスター・シティとの対戦で12連敗中。その間の成績は5得点33失点であり、最後に勝利したのはアーセン・ヴェンゲル氏が率いていた時代の2017年4月まで遡る。当然、ミケル・アルテタ監督時代はすべての試合に敗れている。

 一方、マンチェスター・シティはプレミアリーグ開幕から6連勝を達成していたが、カラバオ・カップ3回戦でニューカッスルに0 – 1で敗れると、前節のプレミアリーグでもウルヴァーハンプトンに1 – 2で敗北。プレミアリーグ初黒星、そして公式戦2連敗を喫していた。一方で4日に行われたCLのライプツィヒ戦では途中出場のジェレミー・ドクとフリアン・アルバレスが大仕事をやってのけ、敵地で3 – 1と白星を掴んでいる。

スターティングメンバー

アーセナル(4 – 3 – 3)

・GK
ダビド・ラヤ

・DF
オレクサンドル・ジンチェンコ(75分:冨安健洋)
ガブリエウ・マガリャンイス
ウィリアン・サリバ
ベン・ホワイト

・MF
デクラン・ライス
ジョルジーニョ(75分:トーマス・パーテイ)
マルティン・ウーデゴール

・FW
レアンドロ・トロサール(46分:ガブリエウ・マルティネッリ)
エディ・エンケティア(75分:カイ・ハフェルツ)
ガブリエウ・ジェズス

・監督
ミケル・アルテタ

マンチェスター・シティ(4 – 3 – 3)

・GK
エデルソン・モラエス

・DF
ヨシュコ・グヴァルディオル
ナタン・アケ
ルベン・ディアス
カイル・ウォーカー

・MF
マテオ・コヴァチッチ(68分:マテウス・ヌネス)
ベルナルド・シウバ
リコ・ルイス(68分:ジョン・ストーンズ)

・FW
フィル・フォーデン
アーリング・ハーランド
フリアン・アルバレス(68分:ジェレミー・ドク)

・監督
ペップ・グアルディオラ

試合結果

 序盤はアーセナルがビルドアップに苦労するシーンが目立ち、17分にはアルバレスがダビド・ラヤに猛然とプレスをかけてあわや先制ゴールに。

 26分にはオレクサンドル・ジンチェンコのパスに抜け出したエンケティアがエリア内に侵入し、カットインからシュートを放つが枠を捉えられず。

  その後は両チームとも相手を崩し切るところまではなかなか至らず、にらみ合いが続き0-0のまま前半を終える。

 後半からアーセナルはトロサールを下げて負傷から戻ってきたガブリエウ・マルティネッリを投入する。51分、ライスが敵陣でボールを奪うと、左サイドを駆け上がったマルティネッリへ。マルティネッリは左足を強振するも、シュートはGKエデルソンの正面に。

 55分にはマンチェスター・シティがカウンターを発動し、ピッチ中央付近でベルナルド・シルヴァからのパスを受けたリコ・ルイスがセンターサークル内からドリブルを開始。懸命に戻ったマルティネッリがプレスをかけてリコ・ルイスは一度倒れるも、再び起き上がってシュートを放ちゴールネットを揺らす。しかし、直前のプレーがファウルの判定となりゴールはならず。 膠着する展開を打破すべく、マンチェスター・シティは68分にリコ・ルイス、コヴァチッチ、フリアン・アルバレスを下げてジョン・ストーンズ、マテウス・ヌネス、ジェレミー・ドクを投入する。

 これに対しアーセナルも動く。75分、ジンチェンコ、エンケティア、ジョルジーニョを下げ、冨安健洋、カイ・ハヴァーツ、トーマス・パーティをピッチへ。 互いに選手を入れ替えるも膠着状態は変わらず、試合は最終盤へ。

 そして迎えた86分、トーマスが後方から冨安を目がけてロングパスを入れると、冨安は頭でハヴァーツに落とす。ハヴァーツはボールをキープして後方から走り込んできたマルティネッリへラストパス。マルティネッリのシュートはナタン・アケに当たってコースが変わりアケに当たってディフレクションしたシュートがゴールに吸い込まれる。ハーフタイム明けからピッチに立ったマルティネッリ、そして75分から途中出場した冨安健洋、カイ・ハヴァーツ、トーマス・パーティが試合を決める大仕事をやってのけ、アーセナルが土壇場で先手を取った。

 このまま試合はホイッスルを迎え、アーセナルが1 – 0でマンチェスター・シティを下した。

アーセナルスコアマンチェスター・シティ
86分
ガブリエウ・マルティネッリ
1 – 0

 アーセナルにとっては2015年12月以来、連敗を12でストップし、実に15試合ぶりとなるプレミアリーグでのシティ戦勝利となった。

監督コメント

ミケル・アルテタ監督

 ミケル・アルテタ監督は”Sky Sports”のインタビューに応じ、

 「とても誇りに思う。素晴らしいサポーターと選手に恵まれた瞬間だった。試合は厳しい内容になると分かっていたし、大きなパフォーマンスとサポーターの声援が必要だった。これは本当に大きな勝利だ」

 「前半は厳しい内容だった。マンチェスター・シティは我々に多くの問題を与えてきた。そこから抜け出すことは簡単ではないが、そういった局面で感情をコントロールし、正しいタイミングや正しい動き、正しい瞬間を見極めることが必要なんだ。 我々もマンチェスター・シティに多くの問題を与えるよう、後半はアグレッシブな姿勢を見せた。その後半は本当に良いスタートを切ることができ、試合をコントロールできるようになった。交代も上手くいったし、ゴールのクオリティも素晴らしかった。私はその勇気が好きだ」

ペップ・グアルディオラ監督

 ペップ・グアルディオラ監督の試合後のコメントをクラブ公式サイトが伝えている。

 「タイトな試合だった。我々は最初の数分間で非常に良いスタートを切ったが、彼らは後半に良いスタートを切った。マルティネッリと共に彼らはリズムを高めていったんだ。あまりチャンスを作ることができなかったが、それは彼らも同じだった。両チームとも良く守っていたよ。最後には1つのディフレクションが違いをもたらした」

 連敗については、「選手たちには感謝している。彼らは全てを出してくれた。こうした状況に慣れていないので、どれほどガッカリしているかは理解できる」

 「それがフットボールであり、こうしたことは起こり得る。我々は遅れを取ったがまだ10月だ。昨シーズンもそうだったが、シーズンは長い。戻ってくる人材もいるし、ブライトンやマンチェスター・ユナイテッドといった次の対戦相手に勝つために努力するつもりだ」

ハイライト

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