2023年のバロンドールは、男子部門でアルゼンチン代表のリオネル・メッシ(インテル・マイアミ)が史上最多となる8度目の受賞を果たしました。メッシはワールドカップ2022でアルゼンチンを優勝に導き、クラブ・リーグ戦でも圧倒的な活躍を見せました。昨年2022年はレアル・マドリードのカリム・ベンゼマが男子部門を受賞しており、2023年のメッシの受賞は再び世界最高選手の地位を取り戻す形となりました。
女子部門では、スペイン代表のアイタナ・ボンマティ(FCバルセロナ・フェメニ)が受賞。バルセロナでのリーグ制覇や女子チャンピオンズリーグ、女子ワールドカップ2023での活躍が評価されました。昨年2022年の女子バロンドールは、バルセロナのアレックス・モーガンが受賞しており、スペイン女子サッカーの躍進が続いていることも注目されます。
一方で、クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル/アル・ナスル)は2023年の候補者リストに入らず、上位ランクには名前が挙がりませんでした。サウジプロリーグのアル・ナスルに所属していることや、ワールドカップでの早期敗退が選考に影響したと考えられています。
男子バロンドール2023候補選手30名
2023年のバロンドール候補選手30名が発表され、世界中の注目を集めました。このリストには、ワールドカップ制覇を果たしたリオネル・メッシや、UEFAチャンピオンズリーグで活躍したアーリング・ハーランド、キリアン・エムバペなど、各クラブで輝かしい成績を収めた選手たちが名を連ねています。以下に、候補選手30名をまとめています。
選手名(国籍) | 所属クラブ |
---|---|
アーリング・ハーランド(ノルウェー) | マンチェスター・シティ |
アントワーヌ・グリーズマン(フランス) | アトレティコ・マドリード |
アンドレ・オナナ(カメルーン) | マンチェスター・ユナイテッド |
イルカイ・ギュンドアン(ドイツ) | バルセロナ |
エミリアーノ・マルティネス(アルゼンチン) | アストン・ヴィラ |
ケヴィン・デ・ブライネ(ベルギー) | マンチェスター・シティ |
クヴィチャ・クヴァラツヘリア(ジョージア) | ナポリ |
ジュード・ベリンガム(イングランド) | ボルシア・ドルトムント / レアル・マドリード |
ジュリアン・アルバレス(アルゼンチン) | マンチェスター・シティ |
ヴィクター・オシメン(ナイジェリア) | ナポリ |
ヴィニシウス・ジュニオール(ブラジル) | レアル・マドリード |
ブカヨ・サカ(イングランド) | アーセナル |
ハリー・ケイン(イングランド) | トッテナム / バイエルン・ミュンヘン |
ヨシュコ・グヴァルディオル(クロアチア) | RBライプツィヒ / マンチェスター・シティ |
リオネル・メッシ(アルゼンチン) | インテル・マイアミ |
ランダル・コロ・ムアニ(フランス) | アイントラハト・フランクフルト / パリ・サンジェルマン |
ラウタロ・マルティネス(アルゼンチン) | インテル・ミラノ |
ルカ・モドリッチ(クロアチア) | レアル・マドリード |
ルベン・ディアス(ポルトガル) | マンチェスター・シティ |
ロベルト・レヴァンドフスキ(ポーランド) | バルセロナ |
ロドリ(スペイン) | マンチェスター・シティ |
モハメド・サラー(エジプト) | リヴァプール |
マルティン・ウーデゴール(ノルウェー) | アーセナル |
ヤシン・ブヌ(モロッコ) | セビージャ |
ヤマール・ムジアラ(ドイツ) | バイエルン・ミュンヘン |
女子バロンドール2023候補選手30名
2023年女子バロンドール候補選手30名は、世界の女子サッカーで卓越した活躍を見せた選手たちが選出されました。女子ワールドカップや各国リーグでの成績が評価され、クラブや代表チームで重要な役割を担った選手たちが名を連ねています。
候補者には、バルセロナで女子チャンピオンズリーグと国内リーグで活躍した選手、レアル・マドリードやヴォルフスブルク、アーセナル、チェルシー、マンチェスター・ユナイテッドなどのクラブで中心選手として活躍した選手が含まれています。また、日本からも宮澤ひなたや長谷川唯が選出され、ワールドカップでの得点や活躍が高く評価されました。
選手名(国籍) | 所属クラブ |
---|---|
アイタナ・ボンマティ(スペイン) | バルセロナ |
サム・カー(オーストラリア) | チェルシー |
サルマ・パラルエロ(スペイン) | バルセロナ |
アリシア・ボエ(スペイン) | バルセロナ |
アレクシア・プテジャス(スペイン) | バルセロナ |
アレクサンドラ・ポップ(ドイツ) | ヴォルフスブルク |
イザベル・ラモス(スペイン) | バルセロナ |
エリザ・カーン(イングランド) | マンチェスター・シティ |
エミリー・クラーク(イングランド) | アーセナル |
エレナ・リベラ(スペイン) | バルセロナ |
カミラ・ジョーンズ(アメリカ) | OLリヨン |
カロライン・グラハム・ハンセン(ノルウェー) | バルセロナ |
ジョージナ・ヴィア(スペイン) | バルセロナ |
シルビア・マルティネス(アルゼンチン) | アトレティコ・マドリード |
ソフィア・ロペス(メキシコ) | アトレティコ・マドリード |
ナタリー・ロドリゲス(スペイン) | バルセロナ |
ハンナ・ブラウン(イングランド) | アーセナル |
マデリーン・ケル(オーストラリア) | シドニーFC |
マリオン・バルトン(イングランド) | マンチェスター・シティ |
マルタ・ビルジア(ブラジル) | OLリヨン |
メーガン・ハーパー(アメリカ) | OLリヨン |
メイジ・ワトソン(イングランド) | アーセナル |
長谷川唯(日本) | マンチェスター・シティ |
ヴァネッサ・シュミット(ドイツ) | バイエルン・ミュンヘン |
フローレンス・オカフォール(ナイジェリア) | パリ・サンジェルマン |
ローレン・ジェイムズ(イングランド) | チェルシー |
リアナ・フェルナンデス(スペイン) | バルセロナ |
宮澤ひなた(日本) | マンチェスター・ユナイテッド |
リオネル・メッシ最多8度目のバロンドール受賞
フランスのサッカー専門誌”フランス・フットボール”は30日、2023年のバロンドールを発表。インテル・マイアミに所属するリオネル・メッシが自身8度目の栄冠に輝いた。
1987年6月24日生まれで現在36歳のメッシは、バルセロナの中心選手として長く活躍した後、2021年夏にパリ・サンジェルマンに移籍。2年目の昨シーズンは、リーグ・アンで32試合出場16ゴール16アシストという成績を残し、連覇達成に大きく貢献。また、チャンピオンズリーグでも7試合の出場で4ゴール4アシストを記録。
また、昨年冬に開催されたFIFAワールドカップカタール2022では、アルゼンチン代表のキャプテンとして全7試合にフル出場。決勝トーナメント1回戦以降はすべての試合でもネットを揺らし、フランス代表との決勝戦では2ゴールするなど、36年ぶり3度目の優勝に大きく貢献した。通算7ゴール3アシストを記録し、大会の最優秀選手にも選出されている。
メッシにとっては今回は2009年、2010年、2011年、2012年、2015年、2018年、2021年に続く通算8度目のバロンドール受賞。自身が持っていた最多記録を36歳にして更新した。
LIONEL MESSI IS THE 2023 MEN’S BALLON D’OR!
— Ballon d'Or (@ballondor) October 30, 2023
Eight Ballon d’Or for Argentina hero! 🖐🤟#ballondor pic.twitter.com/1slOJ6EoKj
リオネル・メッシのコメント
フランス紙”レキップ”のインタビュー
長らくバロンドールの座を争ってきたクリスティアーノ・ロナウドとのライバル関係について「あれはスポーツレベルで最高の戦いだった。僕たち両方が最高の選手だったから、ライバルとしてお互いを高め合えたと思う。彼もいつだってすべてのものを勝ち取りたがっていた。僕たち2人にとっても、サッカーを愛する人々にとっても、とても楽しい時間だったと思うよ」
スペイン紙”ムンド・デポルティーボ”のインタビュー
史上最高の選手はメッシだと思うかについて「僕が最高の選手かは分からないし、自分自身に問いかけたりもしない。あまり興味がないからね。人々が、史上最高の選手の1人だと言ってくれる事実だけで十分に誇らしいよ。すべての子供たちにサッカーをプレーしてもらって、史上最高の選手の1人を目指してもらいたいね」
男子バロンドール2023最終順位
2023年の男子バロンドールは、アルゼンチン代表のリオネル・メッシ(インテル・マイアミ所属)が、史上最多となる8度目の受賞を果たしました。メッシは、ワールドカップ2022でアルゼンチンを優勝に導き、個人でも大会最優秀選手に選ばれるなど、圧倒的な活躍を見せました。
2位にはマンチェスター・シティのアーリング・ハーランドがランクイン。プレミアリーグ制覇に大きく貢献し、得点王としても存在感を発揮しました。
3位にはパリ・サンジェルマンのキリアン・エムバペが入り、フランス代表としてもワールドカップで活躍。続く4位には同じくマンチェスター・シティのケヴィン・デ・ブライネ、5位にはロドリが名を連ねました。
6位にはレアル・マドリードのヴィニシウス・ジュニオール、7位にはジュリアン・アルバレス、8位にはナポリのヴィクター・オシメン、9位にはマンチェスター・シティのベルナルド・シウヴァ、10位にはレアル・マドリードのルカ・モドリッチが続き、各選手が所属クラブでの活躍や国際舞台での成果を評価されました。
順位 | 選手名(国籍) | 所属クラブ | ポイント |
---|---|---|---|
1 | リオネル・メッシ(アルゼンチン) | PSG → インテル・マイアミ | 462 |
2 | アーリング・ハーランド(ノルウェー) | マンチェスター・シティ → マンチェスター・シティ | 357 |
3 | キリアン・エムバペ(フランス) | パリ・サンジェルマン → パリ・サンジェルマン | 270 |
4 | ケヴィン・デ・ブライネ(ベルギー) | マンチェスター・シティ → マンチェスター・シティ | 100 |
5 | ロドリ(スペイン) | マンチェスター・シティ → マンチェスター・シティ | 57 |
6 | ヴィニシウス・ジュニオール(ブラジル) | レアル・マドリード → レアル・マドリード | 49 |
7 | ハウメ・アルバレス(アルゼンチン) | マンチェスター・シティ → マンチェスター・シティ | 28 |
8 | ヴィクター・オシメン(ナイジェリア) | ナポリ → ナポリ | 24 |
9 | ベルナルド・シウヴァ(ポルトガル) | マンチェスター・シティ → マンチェスター・シティ | 20 |
10 | ルカ・モドリッチ(クロアチア) | レアル・マドリード → レアル・マドリード | 19 |
11 | モハメド・サラー(エジプト) | リヴァプール → リヴァプール | 13 |
12 | ロベルト・レヴァンドフスキ(ポーランド) | バルセロナ → バルセロナ | 12 |
13 | ヤシン・ブヌ(モロッコ) | セビージャ → セビージャ | 10 |
14 | イェスパー・ユンゴ(ドイツ) | バルセロナ → マンチェスター・シティ | 8 |
15 | エミリアーノ・マルティネス(アルゼンチン) | アストン・ヴィラ → アストン・ヴィラ | 7 |
16 | カリム・ベンゼマ(フランス) | レアル・マドリード → アル・イテハド | 6 |
17 | ハリー・ケイン(イングランド) | トッテナム → バイエルン・ミュンヘン | 4 |
18 | ラウタロ・マルティネス(アルゼンチン) | インテル・ミラノ → インテル・ミラノ | 4 |
19 | アントワーヌ・グリーズマン(フランス) | アトレティコ・マドリード → アトレティコ・マドリード | 4 |
20 | キム・ミンジェ(韓国) | ナポリ → バイエルン・ミュンヘン | 3 |
21 | アンドレ・オナナ(カメルーン) | インテル・ミラノ → マンチェスター・ユナイテッド | 2 |
22 | マルティン・ウーデゴール(ノルウェー) | アーセナル → アーセナル | 1 |
23 | ウェスレイ・フォファナ(フランス) | チェルシー → RBライプツィヒ | 1 |
24 | ジョシュア・キミヒ(ドイツ) | バイエルン・ミュンヘン → バイエルン・ミュンヘン | 0 |
25 | フェデリコ・ディマルコ(イタリア) | インテル・ミラノ → インテル・ミラノ | 0 |
26 | 長谷川唯(日本) | マンチェスター・シティ → マンチェスター・シティ | 0 |
27 | ラファエル・ボレ(ブラジル) | マンチェスター・ユナイテッド → アイントラハト・フランクフルト | 0 |
28 | マルク・アンドレ・テア・シュテーゲン(ドイツ) | バルセロナ → バルセロナ | 0 |
29 | アントニオ・リュディガー(ドイツ) | レアル・マドリード → レアル・マドリード | 0 |
30 | ジョン・ストーンズ(イングランド) | マンチェスター・シティ → マンチェスター・シティ | 0 |
女子バロンドール2023最終順位
2023年の女子バロンドールは、スペイン代表のアイタナ・ボンマティ(FCバルセロナ・フェメニ)が受賞しました。ボンマティは、バルセロナでのリーグ優勝や女子チャンピオンズリーグ制覇に大きく貢献し、さらに女子ワールドカップ2023ではスペイン代表を初優勝に導く活躍を見せ、個人としても大会最優秀選手に選ばれました。
2位にはオーストラリア代表でチェルシー所属のサム・カーがランクイン。リーグや国際舞台で安定した活躍を続け、スペインとの熾烈な争いを演じました。
3位にはスペイン代表のサルマ・パラジュエロ(FCバルセロナ・フェメニ)、4位にはフリードリナ・ロルフォ(同クラブ)が入り、バルセロナの選手が上位を占める結果となりました。
5位にはマンチェスター・ユナイテッド所属のイングランド代表メアリー・アープス、6位にはレアル・マドリード所属のオルガ・カルモナがランクイン。7位から10位にはアレクサンドラ・ポップ(ヴォルフスブルク)、パトリシア・ギハロ(バルセロナ)、リンダ・カイセド(レアル・マドリード)、レイチェル・デイリー(アストン・ヴィラ)が続きました。
日本からは、宮澤ひなたが12位、長谷川唯が27位にランクインした。
順位 | 選手名(国籍) | 所属クラブ | ポイント |
---|---|---|---|
1 | アイタナ・ボンマティ(スペイン) | バルセロナ | 266 |
2 | サム・カー(オーストラリア) | チェルシー | 87 |
3 | サルマ・パラルエロ(スペイン) | バルセロナ | 49 |
4 | フリドリーナ・ロルフォ(スウェーデン) | バルセロナ | 49 |
5 | メアリー・アープス(イングランド) | マンチェスター・ユナイテッド | 42 |
6 | オルガ・カルモナ(スペイン) | レアル・マドリード | 32 |
7 | アレクサンドラ・ポップ(ドイツ) | ヴォルフスブルク | 27 |
8 | パトリシア・ギハロ(スペイン) | バルセロナ | 25 |
9 | リンダ・カイセド(コロンビア) | レアル・マドリード | 19 |
10 | レイチェル・デイリー(イングランド) | アストン・ヴィラ | 17 |
11 | ミリー・ブライト(イングランド) | チェルシー | 17 |
12 | 宮澤ひなた(日本) | マイナビ仙台レディース | 15 |
13 | レナ・オーバードルフ(ドイツ) | ヴォルフスブルク | 13 |
14 | カディディアトゥ・ディアニ(フランス) | リヨン | 12 |
15 | アマンダ・イレステッド(スウェーデン) | アーセナル | 12 |
16 | マピ・レオン(スペイン) | バルセロナ | 11 |
17 | ヘイリー・ラソ(オーストラリア) | レアル・マドリード | 8 |
18 | エヴァ・パイヨル(ポーランド) | ヴォルフスブルク | 8 |
19 | グロ・ライテン(ノルウェー) | チェルシー | 8 |
20 | アシサット・オショアラ(ナイジェリア) | バルセロナ | 7 |
21 | アルバ・レドンド(スペイン) | レバンテ | 7 |
22 | ケイティ・マケイブ(アイルランド) | アーセナル | 6 |
23 | ジョージア・スタンウェイ(イングランド) | バイエルン・ミュンヘン | 6 |
24 | カディジャ・ショー(ジャマイカ) | マンチェスター・シティ | 5 |
25 | ソフィア・スミス(アメリカ) | ポートランド・ソーンズ | 2 |
26 | ウェンディ・レナール(フランス) | リヨン | 1 |
27 | 長谷川唯(日本) | マンチェスター・シティ | 1 |
28 | デビーニャ(ブラジル) | カンザス・シティ・カレント | 1 |
29 | ジル・ルール(オランダ) | マンチェスター・シティ | 0 |
30 | ジョン・ストーンズ(イングランド) | マンチェスター・シティ | 0 |