9月30日(現地時間)に2022-2023セリエA第7節サレルニターナvsインテルが行われた。
開幕から未勝利のサレルニターナは、ホームにセリエA開幕から5戦全勝を続けるなか、前節サッスオーロに不覚を取って開幕からの連勝が止まったインテルを迎えた。
スターティングメンバー
サレルニターナ(4 – 2 – 3 – 1)
・GK
ギジェルモ・オチョア
・DF
ドマゴイ・ブラダリッチ
マッテオ・ロヴァート
ノルベルト・ギェンベール
フラヴィウス・ダニリウク(86分:ム・チャウナ)
・MF
マテウシュ・ウェンゴフスキ
エミル・ボヒネン(79分:ジュリオ・マッジョーレ)
アグスティン・マルテガニ(71分:パスクアーレ・マッツォッキ)
・FW
ジョヴァニ・カブラル(79分:トリバンテ・スチュワート)
ブライユ・ディア(86分:ロレンツォ・ピロラ)
グリゴリス・カスタノス
・監督
パウロ・ソウザ
インテル(3 – 5 – 2)
・GK
ヤン・ゾマー
・DF
デ・フライ
フランチェスコ・アチェルビ
パヴァール
・MF
カルロス・アウグスト
ニコロ・バレッラ(86分:ルシアン・アグメ)
ハカン・チャルハノール(54分:クリスティアン・アスラニ)
デイヴィ・クラーセン(54分:ヘンリク・ムヒタリアン)
デンゼル・ダンフリース(79分:マッテオ・ダルミアン)
・FW
マルクス・テュラム
アレクシス・サンチェス(55分:ラウタロ・マルティネス)
・監督
シモーネ・インザーギ
試合結果
インテルは10月3日にCL・グループステージ第2節でベンフィカを控えているため、ラウタロ・マルティネスやフェデリコ・ディマルコらの主力をベンチからスタート。
試合は立ち上がりからインテルが攻め込む展開となる。6分にFKからテュラムの身体に当たったボールが枠に向かったが、GKオチョアの好守に阻まれる。
10分にもダンフリースが決定的なシュートを放ったインテルだったが、徐々にサレルニターナの反撃を受けると、23分にはカブラルにボックス内からのシュートで、30分には敵陣でのボール奪取から、ペナルティエリア右で前を向いたグリゴリス・カスタノスが左足を振り抜くがシュートはわずかにゴール左へ。
43分にはボックス左でスルーパスを引き出したジョバン・カブラルがフィニッシュまで持ち込んだが、シュートはクロスバーを超える。そのまま、ゴールレスで前半を終えた。
前半終盤で流れを掴みきれなかったインテルは、後半も攻め口を見いだせなかったインテルは55分に3枚替え。チャルハノール、クラーセン、サンチェスを下げて、クリスティアン・アスラニ、ヘンリク・ムヒタリアン、ラウタロがピッチへ。
すると62分にラウタロが試合を動かす。左サイドに流れたテュラムの左からのクロスを右足で合わせて先制。1点ビハインドとなったサレルニターナは直後の66分、ピッチ中央付近でボールを奪ったところからアグスティン・マルテガニが中央を前進。
スルーパスを送ると、抜け出したマテウシュ・ウェンゴフスキが冷静にGKゾマーとの1対1を制した。しかし、VARの末にオフサイドがありノーゴールとなり、ウェンゴフスキの今季初ゴールは幻となった。
助かったインテルは77分に勝負を決定付ける。バレッラからのリターンクロスをラウタロが右足ダイレクトシュートで追加点を奪った。
83分、ペナルティエリア手前でバレッラからのパスを受けたテュラムが、巧みなターンから前を向き、ボックス内で倒されPK。獲得したPKをラウタロが右足で落ち着いて決めてハットトリックを達成すると、44分にはカルロス・アウグストの左クロスに合わせて4点目。そのまま0 – 4でタイムアップ
この試合ラウタロは、ロスタイムを含めた約40分間の出場で4ゴールの固め打ち。そして、リーグ戦7試合の出場で得点ランキングトップの9ゴール。インテルも首位の座を守った。一方のサレルニターナは開幕から未勝利が続いている。
サレルニターナ | スコア | インテル |
---|---|---|
0 – 1 | 62分 ラウタロ・マルティネス | |
0 – 2 | 77分 ラウタロ・マルティネス | |
0 – 3 | 85分 ラウタロ・マルティネス | |
0 – 4 | 89分 ラウタロ・マルティネス(PK) |
この後、インテルは10月3日にCL・グループステージ第2節でベンフィカをホームに迎え、次節のセリエAでは7日にボローニャとホームで対戦。一方、サレルニターナは8日に敵地でモンツァと対戦。
シモーネ・インザーギ監督のクラブ公式サイトコメント
「有望な状況が多かった前半にゴールを決めるべきだったね。後半はボールのないところが良くなった。1日半をかけ、試合の準備し、選手は意欲的だったんだ。こういう試合の戦い方を熟知する経験豊富な選手がたくさんいる。前半は相手に何度かチャンスを許し、もっとうまくやるべきだったが、後半から良くなっていった」
セリエAで史上初
インテルのラウタロ・マルティネスがセリエAで史上初めて途中出場から1試合4ゴール決めた選手となった。
ラウタロ・マルティネスコメント
スカイスポーツ・イタリアのインタビューに「僕が4ゴールを決めたけど、重要なのはインテルが勝つこと。前節のサッスオーロ戦に1 – 2で負けて連勝が6で止まった後、再びチーム状況を好転させることが重要だった」
シモーネ・インザーギ監督コメント
「彼は今季、素晴らしいスタートを切った。今日は3日後に控えたCLを見据えて休む予定で先発から外したが、常に安定してゴールを決めてくれる。新キャプテンとして、真のリーダーになった」