8月19日(現地時間)にプレミアリーグ第2節が行われた。ブライトンは敵地でウォルバーハンプトンと対戦。この試合で先発を果たした日本代表MFの三笘薫が今季初ゴールをねじ込んだ。
スターティングメンバー、試合結果
4-2-3-1の2列目左サイドで三笘は先発した。15分、左サイドでのペルビス・エストゥピニャンのくさびのパスを受けたブライトンの背番号22は前を向くと、一気に加速。中央突破を図り、敵陣へと切り込んだ。高速ドリブルで対峙したネルソン・セメドとジョアン・ゴメスを振り切ると、敵エリア内に侵入する。マックス・キルマンがユニホームを掴んで止めようとしたが、完全に勢いに乗った三笘は止まらず。最後はホセ・サを見極め、身体をやや左に傾かせながら、右足を逆方向へシュートを打ち、ゴール右隅へ決め先制点を挙げた。
三苫は、ルートンに4 – 1で快勝した開幕戦での今シーズン初アシストに続く、初ゴールとなった。
28分にはウルブスのファビオ・シウバに抜け出され、大ピンチを迎えるが、守護神のスティールが上手く足で止め、窮地を脱する。0 – 1で折り返すと、46分に三笘がペナルティエリア内でシュートのこぼれ球に反応し、柔らかいラストパス。受けたエストゥピニャンが難なく流し込み、0 – 2。
勢いに乗るブライトンは、51分にも追加点。10番エンシソのグラウンダーのクロスに、タイミングよく走り込んだマーチがワンタッチで合わせた。止まらないマーチは、4分後にもエンシソのアシストでゴール。リードを4点に広げる。ただ、61分にCKから途中出場のファン・ヒチャンにヘッドで叩き込まれ、1点を返され1 – 4。その後、次々に選手を代えるなか、81分には最後の交代カードで1ゴール・1アシストの三笘もお役御免となった。試合はこのままタイムアップ。デ・ゼルビ体制2年目のブライトンが、2試合連続1 – 4で圧勝し、開幕2連勝を収めた。
英衛星放送”Sky Sports”は、三苫を「ブライトンの目を引く日本代表FWは、ゴールとアシストで再びウルブスを苦しめた」「ミトマは、なぜ自分がドリブルの学位を持っているのかを説明するような、息をのむような個人技でチームに先制点をもたらした」と寸評しており、この試合のマン・オブ・ザ・マッチに三笘を選出した。
ウォルヴァーハンプトン | スコア | ブライトン |
---|---|---|
0 – 1 | 15分 三苫薫 | |
0 – 2 | 46分 ペルビス・エストゥピニャン | |
0 – 3 | 51分 ソリー・マーチ | |
0 – 4 | 55分 ソリー・マーチ | |
61分 ファン・ヒチャン | 1 – 4 |
プレミアリーグ第2節の“チーム・オブ・ザ・ウィーク”
三笘薫が、アラン・シアラー選出のプレミアリーグ第2節の“チーム・オブ・ザ・ウィーク”(週間ベスト11)に選出された。8月22日、プレミアリーグ公式サイトが発表した。
・GK
アルフォンス・アレオラ(ウェストハム)
・DF
セルジュ・オーリエ(ノッティンガム・フォレスト)
マヌエル・アカンジ(マンチェスター・シティ)
ペルビス・エストゥピニャン(ブライトン)
・MF
ジェームズ・ウォード・プラウズ(ウェストハム)
ドミニク・ソボスライ(リヴァプール)
パペ・マタル・サール(トッテナム)
・FW
レオン・ベイリー(アストン・ヴィラ)
ソリー・マーチ(ブライトン)
フィル・フォーデン(マンチェスター・シティ)
三笘薫(ブライトン)
・監督
ロベルト・デ・ゼルビ(ブライトン)
日本人初のプレミア月間ベストゴール
三苫薫のプレミアリーグ第2節のウルヴァーハンプトン戦での先制点がプレミア月間ベストゴールに選出。
プレミアリーグ月間ベストゴールの受賞は日本人として初の快挙である。ブライトンにとっても、2020年1月にアリレザ・ジャハンバフシュの受賞以来となる。
三苫「このような賞をいただくことは滅多にないので光栄に思うし、チームメイトにも感謝している」
「このゴールは、練習してきたことの成果だった。最初のディフェンダーを抜いた後、広大なスペースができた。ゴールに向かうにつれて、少しずつスピードがついてきたおかげで、ディフェンダーを抜くのが簡単になった。このゴールは、おそらく僕が決めた中で最高のゴールだと思う」
「引退しても、このゴールのことはいつも頭に浮かぶと思う。滅多にあることじゃない。今後もこのような瞬間を作り続けたい」